腰痛等が生じる機序

南龍の考え方

 

南龍整体・気功術が考える、腰痛や肩こりなどに代表される身体の不具合が発生する機序とそれへの対応の仕方とはどのようなものなのでしょうか。

もしあなたが日頃、関節あるいは関節まわりに何かしらの痛みや不快感を感じておられるならば、その関節に歪みやズレが生じている可能性があります。

何らかの事故などで関節系に明らかにダメージを受けた場合はその部位や周辺に痛みが生じます。
しかし特に何も身体にダメージを受けた覚えがない場合でも、急に腰や膝などに痛みや違和感を感じることはあると思います。
それも結局は関節が多少なりとも歪んだりズレたりすることで起こっている場合が少なくありません。

寝違いなどによる首の痛みは原因が特定しやすいのですが、事故にあってもいないのに、なぜ腰や膝などの関節に歪みやズレが生じるのでしょうか。

それは遥か昔、動物が初期人類となった時代にまで遡って考えることで、より理解が深まると思われます。

動物がそれまでの四足歩行から、厳しい自然で生き残るために常態で二足歩行を始めた時、我々の祖先は頭や内臓を含む重い上半身を、それまでの四本から半分の二本の足で支えて立つ生活を余儀なくされました。
つまり四足歩行時代よりも腰や膝への負担が少なくとも2倍大きくなり、それは腰や膝の痛みの歴史の始まりであったとも言えるでしょう。

“腰の痛み”をもう少し具体的に考えてみましょう。

日々の生活の様々な行動において、個人差はあるものの各個人の癖(脚を組む座り方や歩き方、鞄の運び方など)が長年にわたり歩行の要である股関節や骨盤の歪みやズレを徐々に引き起こすことがあります。
このことに加え、歩行中などにちょっと躓いただけで身体のバランスを崩し、捻挫や場合によっては転倒することもあるでしょう。
また重い荷物を持ったり、持ち上げたりして、普段はしないような姿勢をとることもあるでしょう。
これらのようなことがきっかけで重い上半身を支えている股関節・骨盤に相応の衝撃が加わると、歪みやズレは大きくなります。

程度の大小に関わらず、股関節・骨盤の歪みやズレが何らかの原因で起こり、その状態がしばらく続く結果、その上に載っている脊椎の一部である腰椎も引きづられて徐々に歪み始めることになります。

また同時に股関節・骨盤の歪みやズレは人間の骨格の構造上、左右の脚の長さの違いを引き起こします。そのため歩く際に重心が短い方の足に偏りがちになり、知らぬ間に腰への負担が徐々に蓄積するようになります。
結果、腰に不具合を感じ始めることになります。

その腰椎の歪みがさらに上方の胸椎や頸椎に伝わった場合、背中や肩、首などに痛みや不快感が生じることも少なくありません。
また脊椎の先端に載っている頭部に影響が出た場合は、頭痛や目まいなどの原因となることもあります。

一方、股関節や骨盤の歪みは、身体の殆どの重みを支えることになる膝や足首にも同様に何らかの影響を与えるかもしれません。

例えば股関節のズレにより骨格の左右対称形が崩れ、片方の膝に重心がかかり過ぎることもあります。重心がかかり過ぎた膝関節は徐々にズレていくこともあり、最終的に歩行時に痛みや違和感が生じることになります。

さらには骨盤自体が歪んでいる場合、その中に収められている臓器が影響を受けることもあると考えられます。
例えば骨盤の歪みによって女性の生理時の排泄がスムーズに行われないことがあるかもしれません。それが生理痛の原因と考えられることもあります。

古流柔術である関口流柔術由来の南龍整体・気功術は、長年の工夫と現場での実践経験から、腰痛等は上記の機序で起こる、つまり身体の要である腰を支える股関節と骨盤の歪みが大元となり、それが他の関節へと波及し、関節やその周辺の痛みや不快感を引き起こすことになる、と考えています。

ゆえに南龍整体・気功術では、お客様の股関節と骨盤をまず第一義の部位として調整した後、調整が必要な他の部位への調整へと移ります。
このように施術することで関節や関節まわりの痛みや不快感を根本的に改善・軽減することを目指しています。

関節周りの痛みや不快感がなかなか取れないとお悩みの方は、一度、“あーらく庵”の南龍整体・気功術をお試しいただければ幸いです。

あーらく庵主 拝

 

 

注1:上記の見解は長年にわたる南龍整体・気功術のお客様への施術による結果および経験則に基づくもので、南龍整体・気功術の見解であることをお断りしておきます。

注2:弊庵は整体院であり、国家資格者ではありませんので健康保険は適用されませんことをご了承ください。